2月3日は聖ビアージョの日〜聖ビアージョのタルト
2月3日は聖ビアージョの日。
北イタリア、ロンバルディア州のマントヴァ近郊でこの日に作られる「聖ビアージョのタルト」をご紹介します。
聖ビアージョはどんな人?
聖ビアージョは316年2月3日生まれ。
アルメニアの司祭で、殉教しました。
●聖ビアージョが守護聖人な街
・ロンバルディア州、マントヴァ近郊のカヴィリアーナ
・シチリア州、エトナ山麓のブロンテ
など
●聖ビアージョが守るもの
農業、羊飼い、喉の病気、自然災害
喉の聖人?ちょっと不思議な感じがしますが、こんな奇跡を起こした、と言われています
子供が魚を食べていた時のこと。
小骨を喉に詰まらせてむせかえっていた時、聖ビアージョがその小骨を取り除いてくれて、
子供は大事には至らず救われました。
家にあった聖人の本を調べていたら、聖ビアージョの肖像画がありました。
よくみると少女の口に指を入れています。
小骨が取れるように祈っているのでしょう。
ガルダ湖畔の街カヴィリアーナの銘菓「聖ビアージョのタルト」
さて、今日ご紹介するのは2月3日にロンバルディア州マントヴァ近郊で作られる「聖ビアージョのタルト」。
正確にはマントヴァから40キロほど北に向かったところにある聖ビアージョが守護聖人の町、カヴィリアーナのお菓子で、アーモンドがぎっしりと詰まったタルトです。
ガルダ湖近郊にあるカヴィリアーナですが、ガルダ湖周辺は北イタリアでも比較的温暖な気候でオリーブの木も栽培されていることで知られています。
そしてアーモンドも。
アーモンドと言えば、シチリアを始め、南イタリアで盛んに栽培されていますが、実はガルダ湖周辺でも古くからから栽培されていました。
イタリア菓子は使われている材料を見ると、その菓子が生まれた土地がどういう土地なのかを想像できるのが面白いところ。
聖ビアージョのタルトもアーモンドが使われていることから、比較的温暖な土地のお菓子なのだろうな、と想像できます。
アーモンド、ストゥルット、粉、農民が家にあるもので作った貧しい菓子として生まれたこのタルト。
生地にはこれまたこの地方で作られる白ワインが使われています。
カヴィリアーナの守護聖人ビアージョを祝う2月3日、カヴィリアーナの街では直径3m、300kgもあるという巨大なタルトを作ってお祝い。
巨大なタルトは小さく切り分けて集まった市民に振舞われます。
いつかこの小さな町のお祝いに行ってみたい!
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